地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、狭山市地域ポータル「さやまルシェ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

狭山市地域ポータル「さやまルシェ」

なんとなく探検隊

子ども大学さやま・いるま

子どもたちの好奇心が未来を造る!

2011/12/27

狭山市内を、な~んとなく探検していきます。
今回は、10月から12月にかけて行われた、「子ども大学さやま・いるま」の様子をお届けします。

学校とは違う学びの場で、子どもたちの知的好奇心が満足

子ども大学さやま・いるまは、小学校4年生から6年生を対象とし、大学の先生や専門家が、学校では学べないことをわかりやすく教えてくれる大学です。
ものごとの原理やしくみを追求する「はてな学」、地域を知り郷土を愛する心を育てる「ふるさと学」、自分を見つめ人生や将来について考える「生き方学」について学びます。
今年度が第一期生となり、子どもの知的好奇心を満足させる学びの場を提供する事を目的としています。
10月から12月にかけて、全5回の講義が東京家政大学狭山校舎で行われました。
第1日目にお邪魔したときの模様をお届けします。
この日は「はてな学」として、国立極地研究所・総合研究大学院大学名誉教授の神沼克伊先生による「南極観測の話や南極の氷を体験して南極博士になろう」でした。

テーマ「未知の大陸への挑戦 ― 南極観測 ―」

神沼先生は南極観測隊に参加し、昭和基地で越冬されたご経験があるので、とても臨場感があり、また時折テレビドラマの話も入れてくださるので、子どもたちも興味津々の様子で聴講していました。

南極観測隊は、戦後まだ日本が貧しかった時代に国際地球観測年に参加することから始まりました。当時は欧米の方ばかりだったそうです。
「宗谷」時代は荷物も150トンしか載せられず、トイレもなく、お風呂も週に1度と非常に厳しい状態でした。
「ふじ」の時代には、荷物は500トンまで増え、設備も整いました。
「しらせ」になると、荷物はなんと1,000トンとなり、女性隊員も参加し、2階建ての基地で観測設備も充実、調査粋も拡大しました。
しかし設備が充実しても基地から一歩外に出たときの自然の厳しさに変わりはありません。
観測隊には夏隊と越冬隊があり、夏隊は11月に出発し翌年の3月に戻ります。しかし越冬隊になると2年間戻ることができません。
非常に過酷な仕事なのです。

次の授業に移る前に、先生からどんな仕事に就く事になっても物事をよく観察し、記録を残す事が大切ですとお話がありました。